『為替相場に左右されないトレード方法！？さや取り！！』｜FX初心者おすすめ資産運用ブログ〜船乗りごったんのFX教本〜

Contents

『負けないトレード方法！？さや取り！！』
条件１：スワップ金利が大きい通貨であること
- - 条件２−１：買いスワップ金利が他のFX業者よりも高いFX業者で買いポジションを持つ
  - 条件２−２：売りスワップ金利が他のFX業者よりも安いFX業者で売りポジションを持つ
スワップさや取りにおける4つのデメリット

『負けないトレード方法！？さや取り！！』

ごったん

メリー船長こんにちは！

メリー船長

ごったんこんにちは！！

ごったん

突然だけどメリー船長、FXのトレード手法の１つにサヤ取り（アービトラージ）っていうのがあるんだけど知ってる？

メリー船長

サヤ取り？うーーん・・・わかんない・・

メリー船長

気になるから教えてー！！

ごったん

もちろん！

ごったん

FXと言うと、為替相場の変動により利益を狙うトレードのイメージの方が多いと思うだ。実際、その通りなんだけど、実はそれは数あるトレード方法の一つにすぎないんだよ。

メリー船長

そうなの？じゃあ他には何があるの？

ごったん

他に幾つかある中の私のオススメ！それが今回紹介する『サヤ取り』なんだよ。例えば、同一通貨を買いポジションと売りポジションで両方同額ずつ同時に保有（これを両建てと言います）するとする。

メリー船長

うんうん。

ごったん

この両建てをすることで、為替相場の変動に対する損益が双方のポジション同士で打ち消し合い、双方のポジションの損益合計が±0となるんだ。

メリー船長

うーーん、難しいよう・・

ごったん

了解！じゃあ両建てを図を使って説明するね！

メリー船長

うん！ごったんありがとう！

ごったん

為替相場は常に変動しているよね。そこで例えば、下の図のように−１０〜１０の間を行き来する相場があったとする。

メリー船長

うんうん。為替相場変動のイメージ図だね！

ごったん

すごーく単純に考えてね。このチャート上の①で買い、②で売ったとすると、+１０の利益になるよね。

メリー船長

うん。

ごったん

でも実際には為替相場は上がるだけじゃなくもちろん下がる事もあるよね。

メリー船長

確かに。下がったら逆に損しちゃう？

ごったん

そうなんだよ。下のチャートのように上のチャートと同じ位置で買って、売ったとした場合、ー１０の損失が出ちゃうんだよ。

メリー船長

やっぱりそうだよね。。でもこれって為替の取引だと当たり前なんだよね？

ごったん

そそ！基本的には当たり前だし、それが通常だよ！

ごったん

ただし、両建てっていう手法は少し特殊で、仮にさっき損したチャートの同じ位置で、今度は同量の買いと売り注文を同時に入れたとする。こうすることで、買い注文でマイナスになった分と全く同額の利益が売り注文に発生するから、理論上どの位置で決済しても二つのポジションの合計損益は±０になるんだよ。

メリー船長

オォ！確かにこれならどの位置で決済しても損しない！

ごったん

実はこれはとっても大きなことで、通常FXにおいては注文タイミングや決済タイミングは命であって、最も大切な要素なんだけど、両建てに関しては、いつどのタイミングで保有し、仮にその後大暴落を起こしたとしても口座の資金管理さえしっかり行っていれば、相場の変動に対する損益は基本的にマイナスになることはないんだ。

メリー船長

ごったーーーん質問！！

ごったん

はい！メリー船長どうしたの？？

メリー船長

マイナスにならないのは確かに凄いけど、これだとプラスにもならないよね？？

ごったん

だね。確かに為替相場の変動による差益は基本的に永遠にプラスにはならない。

ごったん

だけど、為替相場の変動から利益を出せないならそれ以外で利益を出せば良いんだよ。そこで満を持して登場するのが今回の主役である『スワップポイント』と呼ばれるものなんだ。

メリー船長

スワップポイント！！聞いたことある！

ごったん

スワップポイントは、「厳選FX専門用語まとめ」の記事でも簡単に説明してるけど、一言で言うと金利なんだ。

メリー船長

スワップ金利！確か二国間の金利の差で毎日発生する金利だったよね！

ごったん

そそ！通常のトレードでは、例えば通貨ペアで金利が高い方の通貨を保有している場合、その通貨ペア間の金利の差額がスワップ金利として貰えるという仕組みなんだけど、今回は同一通貨だよね。同一通貨ということは当然金利も同一になるんだ。

ごったん

ただ、同一通貨の金利は同じでも、FX業者それぞれがその通貨の金利をもとに設定しているスワップポイント（スワップ金利）には実は微妙にズレが生じているんだ。

メリー船長

へぇーー！FX業者ごとにそこはある程度自由に設定してるってことなんだね。

ごったん

今回の『サヤ取り』という手法は、下の図のように、この業者間の微妙なスワップ金利のズレを最大限に利用するトレード方法で、二つのFX業者を使って買いと売りの両方のポジションを持つことで、為替相場の変動による損益は±０にしながら、スワップポイントの差額だけを得る投資法！『スワップさや取り』というわけなんだ。

メリー船長

メエェェ！！！これすごくない？！

ごったん

すごいでしょ！マジでかなりオススメだよ！

ごったん

ちなみに、このトレード方法を行う為にはポジション保有前に下の3つの条件を全て満たすことが絶対条件であり、逆に言うと、この条件さえ満たしてしまえばあとは適切な口座管理をするだけで為替の差益損失は無く毎日スワップ金利のみが積み重なっていくというスワップ金利投資ができるんだよ。

メリー船長

３つの条件！！！

条件１：スワップ金利が大きい通貨であること

ごったん

これについては、スワップ金利が小さい通貨でもできないわけではないけど、結果として得られる利益がかなり少なくなってしまうから、それではあまり効果的ではないよね。だから、必ずそれなりの高金利通貨を選ぶことが大切なんだ。

メリー船長

高金利通貨！トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドが有名だよね！

ごったん

そうだね！メリー船長さすがっ！

メリー船長

わーい当たった！嬉しい〜！

条件２−１：買いスワップ金利が他のFX業者よりも高いFX業者で買いポジションを持つ

条件２−２：売りスワップ金利が他のFX業者よりも安いFX業者で売りポジションを持つ

ごったん

基本的に同一口座にて同一通貨を両建てした場合、必ず買いスワップ金利と売りスワップ金利の合計はマイナスになるように設定されています。

メリー船長

だよね。でないと何も考えずともとりあえず両建てしておけばプラス収支になっちゃって、FX業者は大赤字だもんね。

ごったん

そこで、このトレード方法では基本的に同一口座での取引はせず、買いポジションを保有する口座（FX業者）と売りポジションを保有する口座（FX業者）を分け、買いポジションの口座は最も買いスワップ金利が高いFX業者の口座、売りポジションの口座は最も売りスワップ金利が安いFX業者の口座を使用することのより、それぞれのスワップ金利の合計がプラスになり、結果、この毎日のプラス収益の積み重ねのみで安定した利益をあげることが可能になるんだ。

ごったん

メリー船長、これまでの説明聞いてどう？このスワップさや取りっていう手法は為替の変動に左右されず、ローリスクで毎日スワップ金利を得ることができるよ。

メリー船長

こんなトレード方法があったなんて！今すぐ口座開設をして始めたいよ！

ごったん

そうだよね、でもちょっと待ってね。

メリー船長

うん。どうしたの？

ごったん

当然投資にノーリスクというものはありえないし、このトレード方法ならではのデメリットも存在するんだ。

メリー船長

そうだよね。良いことばかりじゃないよね。

ごったん

私はこのトレード方法に関しては本当にお勧めなんだ。だからこそ、メリー船長にはしっかりと事前にデメリットの理解と、そのデメリットをどうやって減らしていけるかといった考えを自分の中で持ってからポジションの保有をしてもらいたいと考えるんだ。万が一にもトレード方法を勘違いして勝てるトレードで損失を出すようなことがないようにさ。

メリー船長

うぅ〜〜（泣）デメリットを事前にしっかり理解します！！

ごったん

だね！説明するね！！

メリー船長

お願いします！！

スワップさや取りにおける4つのデメリット

デメリット１：単純なロングポジションに比べ、資金効率が落ちる

ごったん

トルコリラを例に出すと、単純な長期ポジションだと利益率が20〜40%程度期待できる（←同時にハイリスクな運用方法でもある・・・）。それに比べスワップさや取りで得られる収益率は約20%前後となっており、リスク軽減の代償として多少収益効率は低下してしまうんだ。

デメリット２：為替相場が上昇した場合も利益は得られない

ごったん

先述したように、サヤ取りは為替相場が上昇しても下落してもポジション同士が相殺し合い、損失が発生しないのが最大の魅力なんだけど、これは裏を返せば相場が上昇しても利益が出ないというデメリットにもなってしまうんだよ。

メリー船長

下落相場なら強いが、上昇相場なら勿体ない。って感じ？？

ごったん

まさにそういうこと。サヤ取りはある意味初めから利益が確定している分、それ以上の利益は望めないのでその辺はしっかりと理解し、割り切る必要があるんだ。

デメリット３：為替相場の変動に応じて、2口座間の資金移動が必要

ごったん

運用するFX口座2口座の合計の損益が±0になるとはいっても、1口座単位で見ればプラスになる口座があり、もう片方の口座は同じだけマイナスになっているよね。だから、マイナスになる口座は適切な資金管理をしなければいずれロスカットになるリスクがあるんだ。

メリー船長

そうなってしまう前に、日頃の口座間の資金管理としてプラスの口座からマイナスの口座へ資金を移動してあげる必要があるっていうことだね！

ごったん

そうなんだよ。また、仮に一方の口座だけがロスカットになると、その時点で両建ての状態が崩れ、損失が拡大する恐れがある（もちろん逆に利益が拡大する場合もある）から、多少余裕のある位置に指値・逆指値を入れて両口座同時に稼働停止するように設定しておけば為替相場の急激な変動時も損失を出すことは無いんだ。（６円動いた時点がロスカットだとした場合、余裕を持って５円のところで止めるイメージ。）

メリー船長

そうか！不測の事態に備えて事前の自動決済の設定も重要になってくるんだね！

デメリット４：スワップポイントの変動によって、破綻する可能性がある

ごったん

サヤ取りは2口座間のスワップポイントのズレによって成立しているよね。これは考えにくい話で、あくまでも可能性があるという話なんだけど、仮にどこのFX会社も全て同じスワップポイントを提供するようになったり、マイナススワップが小さいFX会社がなくなってしまえばスワップポイントのサヤ取りというトレード方法自体が破綻。不可能になってしまうんだ。

メリー船長

確かに同じ通貨ペアでもスワップ金利が小さな会社と大きな会社があるんだから、全部同じになる可能性もゼロでは無いよね…

ごったん

とはいえ、仮にそうなったとしても、その時点で全て決済してしまえば損失は出ないのがサヤ取りのメリットでもあるんだけどね！

メリー船長

なんだ！安心した！！

ごったん

とまぁ、スワップポイントさや取りというトレード手法はメリットだけでなくデメリットもたくさん存在しているんだ。そして、ここまで付き合ってくれたメリー船長に私から言えることは・・・

デメリットを全て含めてもそれでも有り余るメリットが

このトレード方法にはある！！

ごったん

と言うことなんだ。